2011年3月2日(不良) 第57回 エンプレス杯(JpnU)
今日は川崎開催3日目。
メインレースは2100mの牝馬戦、第57回 エンプレス杯(JpnU)が行われました。
人気は前走TCK女王盃を制したテン乗り武豊騎手のラヴェリータ。
レースは岡田騎手のタッチブライトが好スタートも最内北村騎手のブラボーデイジーがハナへ。
そのすぐ外に吉田隼人騎手のプレシャスジェムズ。
その後ろにタッチブライト、外を上がって御神本騎手のネオグラティア。
5番手にC・デムーロ騎手のミラクルレジェンド、内にラヴェリータ。
1周目4角で一気にペースが落ちて、先団がかたまった状態でスタンド前へ。
2角で徐々にペースもあがり、前は7頭がかたまったまま3角へ。
前は逃げるブラボーデイジーの外にプレシャスジェムズ。
少し離れてミラクルレジェンド、最内にラヴェリータ。
直線に入ると、前の2頭の叩きあいに。
その外からミラクルレジェンド、最内にラヴェリータ。
最後は4頭の接戦もラヴェリータが1/2馬身差しきって見事1着!
2着にブラボーデイジー。3着にミラクルレジェンド。
ブラボーデイジーの作ったスローペースの中、上がりの競馬になりました。
その中で最内を全馬最速の上がり36.6で差してきたラヴェリータ。
テン乗り武豊騎手でしたが、最内で馬を信じた騎乗はお見事でした。
スローの上がりの競馬で差しきるにはやはり最内のコース取りですね。
道中、他馬と何度か接触もあったみたいです。
牡馬相手に走ってきたからこその強さだと思います。
2着のブラボーデイジーは逃げて上がり37.2も最後は差されてしまいました。
6.9-10.6-12.1-14.6-13.3-14.3-14.4-12.0-12.1-13.0-12.0。
14秒台3回の中でもやはり1周目4角の14.6あたりがポイントでしょうか。
1周目スタンド前に向けて、どの馬も折り合いに専念したくて動かないことを逆手にとったうまいペースダウンでした。
3着のミラクルレジェンドは好位から上がり36.8で差して来ましたが、おしくも届かず。
まだ4歳ですが、レースをわかってる感じはとてもいいですね。
420キロ台の小柄な馬格は少し気になりますが今後も注目の1頭です。
スローの中後ろから差してきたラヴェリータとミラクルレジェンドはやはり力がある感じですね。
今年新設のJBCレディスクラシックも楽しくなってきました。
2月27日の阪神6Rで降着になった幸騎手。
不服申し立ても棄却で5日〜13日までの騎乗停止処分になりました。
追い出しと同時に池添騎手の馬が内側に1頭ぶん入ってきたために、内の2頭が窮屈になった感じでしょうか。
スペースのあったところに突っ込んでいったと同時にスペースがなくなった感じで藤田騎手の馬とも接触しているので、微妙といえば微妙ですがどうなんでしょうか。
個人的に思うのはやはりJRA的に一番重要にしているのはレースの状況などは関係なく、被害馬がどれだけの被害を受けたかがすごい比率をしめていると思います。
つまり被害馬のアクションでいろいろと結果が変わってくるので全体的にモヤモヤした感じになっているのではないでしょうか。
幸騎手は今後もあのスペースには突っ込むと言っていますね。
強引な騎乗は危ないですが、審議を恐れて『かもしれない騎乗』(前の馬が斜行するかもしれない、子供が飛び出てくるかもしれない)をしていては勝てないですからね。
そのへんの判断はむずかしいところです。
各馬や騎手のくせ、馬場状態によるコース取りなどを考慮し、それをレースでの流れの中で瞬時に判断して回避していくことは経験で少なくしていけますが、同じレースはひとつもないのでどんな騎手でもこの問題とは向き合っていかなければならない永遠のテーマですね。