2011年9月14日(良) 第48回 東京記念(SU)
今日は大井開催3日目。
メインレースは、2400m戦の第48回 東京記念(SU)が行われました。
人気は2006年の覇者で9歳馬、戸崎&川島コンビのマズルブラスト。
レースは最内、吉原騎手のキングバンブーがハナへ。
その後ろ内から森騎手のシルクコンダクター、戸崎騎手のマズルブラスト、山田騎手のトップフィーリング。
そのすぐ後ろに金子騎手のサイレントスタメン、今野騎手のテラザクラウド。
ペースも遅く前は少し固まった状態で1周目スタンド前へ。
押し出されるように最内からシルクコンダクターがハナにたって少し離れてキングバンブー。
向正面に入ると、かなり早めに山崎騎手のボランタスが徐々に上がっていき、ペースも速くなり前がかなり固まったまま3角へ。
逃げるシルクコンダクターの外からマズルブラスト、その後ろにテラザクラウドとボランタスで直線へ。
直線に入ると先頭にたったマズルブラストの外からテラザクラウド。
最後は一気に差し切り3馬身差でテラザクラウドが見事1着!
2着にマズルブラスト。3着にボランタス。
テラザクラウドは5連勝で見事重賞初制覇しました!
相手なりに走る馬で競馬をよく知っている感じのレースをしますが、しまいのキレ味上がり37.1もお見事でした。
飛びが大きな馬なので、大井外回りはとても力を出せるコースだったと思います。
5,6番手から無駄な動きをせずに最後のキレ味を活かした今野騎手の騎乗もお見事でした。
かなり本格化してきましたが、まだまだのびしろもありそうで楽しみな1頭です。
とくに頭がよさそうで競馬を知ってる感じが魅力的ですね。
2着のマズルブラストは先に先頭にたつも最後は一気に離されてなんとかハナ差で2着確保。
3角手前でレースが動きこの馬にはいい展開でしたが、最後のキレ味になると少し分が悪い感じでした。
この馬の力は十分に発揮した走りだったと思います。
簡単にやってるように見えますが、逃げ馬の外番手という絶好の位置取りの戸崎騎手はさすがでした。
中央1次試験を10月にひかえている戸崎騎手ですが、、馬のテンションを大事にしつつ、微妙な1/4馬身、1/8馬身単位での駆け引きは群を抜いてうまいと思います。
ボランタスは向正面、3角かなり手前から徐々にしかけての3着。
山崎騎手もこの馬の持ち味である長くいい脚を使いましたが、前半のペースが遅かった為に最後はキレ味勝負に。
それでもあの位置から徐々にしかけて、最後もとまらない脚は今後も武器になりそうです。
競馬場やコース形態、メンバー構成、レース展開などによりしかけのタイミングなども変わってくるむずかしそうな馬ですが、馬の特徴をよくわかっている山崎騎手とのコンビとしても魅力的で注目している馬です。
馬券的にはボンネビルレコードからの3連系で撃沈です・・・。
大井2400mはスタートしてすぐにコーナーなので位置取り的には内枠が断然有利になる中、外から出鞭を入れて前に行ったために、1周目4角でも折り合わなくなりしまいのキレ味もなくなってしまいました。
やはり前走のかなりの出遅れを意識したのでしょうか。
9歳でズブくなった馬にあった騎乗だったらもっとおもしろかったとは思います。
普段予想するときも騎手の心境(もちろん調教師の指示などもありますが、前走の敗因や勝った時の騎乗のイメージからその騎手が今回どのようなレースをしようと思っているかなど)に関してはかなり重点的に予想に反映しているつもりでしたが、そのへんはまだまだむずかしく勉強になりました。
個人的には的場騎手なんかは考えてレースに乗ってきたり調教師もお任せみたいな感じなのでいろいろやってくるイメージがあります。
大胆な騎乗と無茶な騎乗は紙一重ですが、自分でレースを作っていく技術などは見ていても面白いのでどんどんしてほしいと思います。
他では石崎駿騎手、横川怜央騎手なんかは大胆な騎乗をするイメージがあります。
重賞連敗中ということですが、ちょっと時間がなく予想に時間をかけれなさそうですが、なんとかもがいてみたいと思います。
今年も10月2日フランス、ロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(芝2400m、GT)が近づいてきました。
日本からはナカヤマフェスタ、ヒルノダムールが参戦予定です。
前哨戦のフォワ賞では4頭立てのレースで藤田騎手のヒルノダムールが2着、蛯名騎手のナカヤマフェスタが4着でした。
勝ったサラフィナは去年の凱旋門賞3着。
負けた藤田騎手が『日本ではあのような狭いスペースに突っ込んでくることはないでしょう』と言っていましたが、肢がぶつかろうが、ガシガシくるのが海外競馬ですから、世界を知るいい経験になったのではないでしょうか。
全89回中、3歳馬が56回優勝(62.9%)と斤量的に3歳有利なレースですが、日本馬の活躍に期待したいと思います!
ニエル賞では柴田善臣騎手のナカヤマナイトが6頭立ての6着でした。
次走ナカヤマナイトは10月1日のドラール賞(芝1950m、GU)を目標にするみたいですね。
左後肢飛節の炎症により凱旋門賞を回避したヴィクトワールピサ。
デムーロ騎手での凱旋門賞は楽しみにしていただけに残念でした。
飛節もよくなっていて、次走はジャパンカップを目標にし、無理なら有馬記念にいくみたいですね。
来週の船橋開催ではいよいよ町田騎手が復帰するみたいです。