2012年4月11日(重) 第15回 クラウンカップ(SV)
今日は川崎開催3日目。
メインレースは3歳によるマイル戦、第15回 クラウンカップ(SV)が行われました。
羽田盃トライアルレースということで、1着には羽田盃の優先出走権が与えられます。
人気は4戦3勝、前走大井マイルでも直線で抜け出しての勝利、繁田騎手のキタサンツバサ。
レースは1枠1番、山崎騎手のキョウエイロブストがハナへ。
その外番手に川島騎手のベルモントシェリー、3番手に森騎手のコンテパルティロ。
少し離れて内からキタサンツバサ、左海騎手のシラヤマヒメ、増田騎手のトキノドラゴン。
2角でペースが落ちるも、前は逃げるキョウエイロブスト、ベルモントシェリー、コンテパルティオ、キタサンツバサの4頭が後ろを離して向正面へ。
3角手前でベルモントシェリー、3角でコンテパルティオが後退して、キョウエイロブストとキタサンツバサが並んで直線へ。
直線に入ると徐々にキタサンツバサが抜け出して、後ろからはすごい脚で石崎駿騎手のビッグライト。
最後はアタマ差しのいで、キタサンツバサが見事1着!
2着にビッグライト。3着にキョウエイロブスト。
初川崎のキタサンツバサでしたが、1,2角をうまく回って前集団のすぐ後ろにつけるあたりは船橋馬らしく左回りがうまいですね。
川崎の重馬場で1:41.7上がり40.6、今回は馬場と脚質、相手関係に救われた感じもあり、最後もビッグライトにせまられたのが少し気になるところです。
羽田盃は大井1800mということで距離も少し長い感じですが楽しみです。
毎回思いますが、繁田騎手が的場騎手を少し彷彿させるような重心移動で馬をおしていっているのが印象的です。
的場騎手も言っていますが、25歳くらいの時、誰に教わったわけでもなくあの追い方をすると馬が伸びるみたいですね。
くるぶしと膝で鞍を挟むことによって、上半身の激しい重心移動でもバランスが崩れない乗り方です。
馬との相性もかなりありますが、ダートの平坦コースでもっとも効果を発揮しそうな追い方だと思います。
芝、ダートなどでももちろん違いますが、馬の性格や歩法の特徴と騎手の特徴との相性などはとても奥が深くて楽しいですね。
対照的な動きの少ない騎乗の武豊騎手などと比べるとさらに楽しいと思います。
ちょっと話はそれましたが、キタサンツバサとの出会いで繁田騎手も騎乗の幅が広がると思うので楽しみです。
馬と騎手が共に成長していく感じは競馬ならではですね。
馬主の大野商事こと北島三郎さんも大喜びだったみたいですね。
2着のビッグライトは2番枠から内ラチをロスなく追走、向正面でも前とはかなり離されましたが、4角をラチから3頭ぶんほどの馬群の間隙をついての追い込み。
全馬最速の上がり38.8でしたが、おしくも届かず。
前走でみせたしまいの脚を存分に活かし自分の競馬に徹した石崎駿騎手はお見事だったのではないでしょうか。
1着のみが優先出走権を得るので、馬場などを考えても早めに動きたくなる騎手が多い中で、自分の馬の特徴を活かした勝ちにこだわったレース、追い込むレースは馬の経験的にもとてもよかったと思います。
キョウエイロブストは1番枠を存分に活かしての逃げ。
川崎のコーナーや馬場も味方につけましたが、最後はかわされての3着。
勝ったキタサンツバサとも0.1差とこの馬の力は出し切ったんじゃないかと思います。
馬券的にはベルモントシェリー軸の3連複で撃沈です・・。
逃げるであろうキョウエイロブストの外番手という絶好の位置取りでしたが、900m付近で失速、前走と同様最後は走る気をなくしてしまったのか気になるところです。
このへんの部分を川島師がどう修正していくのか興味はありますが、馬券的にはむずかしそうですね。
3歳戦などは経験も浅くデリケートな馬も多いと思うので、前走の重要性、馬のメンタルな部分をもう少し追求して行こうと思いました。