南関日記

タイトル
このサイトは一生競馬を楽しむなら何だかんだで南関ダートでしょ!! がコンセプトのホームページです。個人的には少しでも多くの人に南関競馬の楽しさが伝わればと思っています。

南関日記

過去の日記

2013年5月29日(良) 第17回 さきたま杯(JpnU)


今日は浦和開催3日目。
メインレースは1400m戦の第17回 さきたま杯(JpnU)が行われました。
人気は東京スプリント2着、前走かしわ記念5着、岩田騎手のセイクリムズン。
レースは内の方から丸野騎手のサイモンロードが前へ。
その外から和田騎手のコアレスピューマ、川島騎手のナイキマドリード、石橋脩騎手のティアップワイルドと4頭並んで1角へ。
その後ろ内から赤岡騎手のコスモワッチミー、セイクリムズン、柴山騎手のダイショウジェット。
向正面でハナはサイモンロード。
その外にコアレスピューマとナイキマドリード。
さらに外からティアップワイルドが徐々に上がっていき、そのすぐ後ろにセイクリムズン、外にダイショウジェット。
その後ろ外から町田騎手のスーニ、さらに外から戸崎騎手のテスタマッタがまくっていき3角へ。
前はコアレスピューマ、続いてサイモンロードが後退しナイキマドリードが先頭。
その後ろ少し離れてティアップワイルドとテスタマッタで直線へ。
直線に入るとテスタマッタがジリジリと先頭に。
その外からセイクリムズン。
最後は1/2馬身しのいでテスタマッタが見事1着。
2着にセイクリムズン。3着にナイキマドリード。

テスタマッタは1枠1番からスタートで遅れて最後方からのレース。
向正面に入ると大外から徐々に押し上げ、3角から4角ではティアップワイルドの外3番手につけて直線へ。
そのまま前をとらえての押し切り勝ち!
前走テン乗り戸崎騎手のかしわ記念ではコーナーで多少折り合わない感じもローマンレジェンドとアタマ差4着。
今回2度目の騎乗でスタート遅れるも、落ち着いて4角までにまくりきるという浦和での後方からの理想的なレースの戸崎騎手はお見事でした!
浦和1400mを最後方から勝つというレースは力差がかなりないとむずかしいですが、相手的にはセイクリムズン1頭だったので、4角でセイクリムズンをまくりきったのが大きかった感じでしょうか。
下がってくるコアレスピューマ、サイモンロードでごちゃつくタイミングでまくり、他の馬をうまく利用できたのもよかったですね。
戸崎騎手曰くミスしたというスタートでしたが、すぐに後ろからの競馬にきりかえる冷静さでテスタマッタにとってもいい流れにむいたと思います。

セイクリムズンは前走かしわ記念離されての5着から、今回得意の1400m戦。
スタート少し遅れるも、徐々に内にもってきてコスモワッチミーの外につけ5,6番手からのレース。
前でやりあう4頭を見ながらもペースが上がった3角で外からテスタマッタにまくられてティアップワイルドの後ろ4番手から直線へ。
直線に入ってから一気に差を縮めるも1/2馬身届かずの2着。
テスタマッタがまくっていった3角あたりで下がっていったコアレスピューマをさばくのにてこずったのか、仕掛けが遅れたのが痛かったですね。
最近ズブくなったみたいですが、直線に入ってからの伸びはさすがでした。

ナイキマドリードはいいダッシュでコアレスピューマの外につけて3番手からのレース。
向正面で落ち気味のペースの中、プレッシャーをかけつつこの馬のペースで追走。
3角で一気に前を捉え先頭にたつと2馬身ほどリードを広げて直線へ。
最後は少し脚がにぶり外からかわされての3着。
浦和1400mは3101ともっとも得意なコース。
外目3頭分をまわっても結果を出してきているコースだけに川島騎手も馬を信じた積極的な騎乗だったと思います。
1角の位置取りがかなり重要な浦和1400mで4頭による激しい先行争いでしたが、強気に3角入り口で一気に仕掛けて内ラチ沿いを回ってこれたのもよかったと思います。

馬券的にはナイキマドリードからの3連複でなんとか的中できました。
7枠9番ナイキマドリードの内にサイモンロード、コアレスピューマ、コスモワッチミー。
外にはセイクリムズンとティアップワイルド。
と前に行きそうな馬が内に3頭いたため少し枠が外すぎるかなと思いましたが、ここ最近のスタートのよさと川島騎手の迷いのない騎乗から軸にできたと思います。

中央移籍後も南関重賞2勝と、個人的に興味のある戸崎騎手の中央移籍による騎乗の進化。
浦和、川崎クラスの小回り競馬場のない中央競馬では、位置取りよりも馬の能力を出し切る騎乗のほうが重要だと思いますが、中央の強い馬に乗ることにより把握できる馬の能力の幅も広がり、馬の能力を引き出す騎乗重視の乗り方に比重がおかれてきている感じでしょうか。
瞬発力など能力が高い中央馬に乗ることで、今までできなかった南関でのコース形状を利用した騎乗も、さらに進化していきそうでとても楽しみです。
力のある中央馬に乗り、南関での圧倒的な引き出しの多さが加わることで今後もかなり南関重賞は勝てそうな気がします。
今なら、2011年フェブラリーステークスでのMデムーロのような、前にいけなかったフリオーソで追い込むレースを慌てることなくできる気がします。

中央競馬は多種多様な芝やダート、頭数も多くやさまざまな騎手との駆け引きなどもあり戸崎騎手もかなり競馬を楽しんでいるんじゃないかと思います。
この日の勝利ジョッキーインタビューでも『中央で重賞を勝てない戸崎がここで勝ちました』と視野が広がりより競馬を楽しむ事で、ウィットにとんだ自虐ネタを取り入れたトークの方も進化しているみたいですね。
移籍初年度ですが、中央リーディングも見えてきましたしJRA最多勝利騎手も見えてきた感じですね。




うまうま君