2013年7月10日(良) 第15回 ジャパンダートダービー(JpnT)
今日は大井開催3日目。
メインレースは3歳クラシックの3冠目、2000m戦の第15回 ジャパンダートダービー(JpnT)が行われました。
人気は僅差も8戦3勝2着5回、内田博幸騎手のクリソライト。
レースは内の方から坂本和也騎手のユメノアトサキが好スタート。
石崎駿騎手のジェネラルグラントが内にいれて前にいくもユメノアトサキがハナへ。
番手内にジェネラルグラント。
外3番手に真島騎手のソルテ、その外に山田騎手のキタサンオーゴン。
その後ろ内からクリソライト、三浦騎手のアルムダプタ、繁田騎手のトラバージョで1角へ。
2角でペースも落ちて前は比較的固まった状態で逃げるユメノアトサキ。
その外に出して番手外にジェネラルグラント、その外3番手にソルテで向正面へ。
その後ろ並んでクリソライトとキタサンオーゴン。
さらに後ろ内から戸崎騎手のベストウォーリア、外に川田騎手のエーシンゴールドとアルムダプタで3角へ。
大外から幸騎手のケイアイレオーネが一気にまくっていき、前は内からジェネラルグラント、ソルテ、クリソライトが並んで先頭、その後ろもぴったり内からベストウォーリア、エーシンゴールド、ケイアイレオーネで直線へ。
直線にはいるとクリソライトが一気に抜け出し、その差を広げ後続を7馬身引き離して見事1着!
2着にエーシンゴールド。3着にケイアイレオーネ。
クリソライトは5枠5番からある程度おしていき内目5番手からのレース。
3角手前からソルテの外につけて直線入り口先頭の形にもっていくと、そこから一気に後続を引き離し2:04.8上がり37.4の完勝です!
3歳の良馬場のタイムとしても速いと思います。
道中馬込みの中からでも、しまいきっちり差してくる脚は魅力的です。
レース内容からも、展開や位置取りにも左右されにくそうなので今後古馬相手でも楽しみな1頭です。
エーシンゴールドは5枠10番からスタートよくない中、無理していかず内にいれ9番手からのレース。
向正面にかけて徐々に上がっていき、クリソライトの後ろ5,6番手から3角へ。
直線にはいるとクリソライトには一気に離されるも外のケイアイレオーネとの激しい叩きあいに。
最後はかなりきわどい首の上げ下げの中ハナ差競り勝っての2着。
川田騎手曰く『JRAに比べてゲートが広く、馬が動いた分スタートがよくなかった』とのこと。
テンのスピードで前目の位置取りからの先行差しきりで5戦3勝2着2回という好成績をあげてきただけに、スタートで後手を踏んだのは痛かったと思います。
ですが、慌てずに内に入れ控える競馬をした川田騎手はお見事だったと思います。
勝った馬は強かったですが、内容的には今後につながるいいレースだったと思います。
前走鷹取特別では古馬相手に好タイムで勝利と着実にいろんな経験をつんでいるだけに今後の成長も注目ですね。
中央騎手では数少ない尻扶助と激しい重心移動での追い方もする川田騎手ですが、エーシンゴールドで前走まではしなかったこの追い方は大井向きでもあるし馬にも伝わったと思います。
中央でも多少流行ってきている尻扶助ですが、川田騎手や蛯名騎手のような感じではなく尻扶助のみの騎手が多いみたいですね。
南関で尻扶助のみを多様する騎手としては坂井騎手なんかが小回りの競馬場で手前を変えるのを利用してる感じはよく見ますが、各騎手、自分の体型や長所、馬の走法によってベストな騎乗スタイルは多々あると思うので、的場騎手のように膝を使ったり、岩田騎手なんかは追い方が何パターンかある感じのように
いろいろと試行錯誤していってほしいと思います。
ケイアイレオーネは大外8枠16番からアウトジェネラルの後ろ13番手からのレース。
向正面、3角手前で大外から一気に仕掛けて7,8番手から3角へ。
4角ではクリソライトのすぐ後ろ外までつけて直線へ。
直線に入ると内からきたエーシンゴールドとの激しい叩きあいもハナ差の3着。
去年の今野騎手のアートサハラのような乗り方でしたが、2000mであの位置から仕掛けるのはさすがにかなりきびしいと思います。
かなり大外を回っての長い脚を使えた点は今後の幅を考えても大きかったと思います。
3歳にしてドバイも経験したり、多様な脚質などつかみどころのない感じなので、
陣営が今後どの路線を目指すのかも気になります。
馬券的にはクリソライト、エーシンゴールド軸の3連単でなんとか的中できました。
今年の南関クラシックを盛り上げた4頭も出走ということで広めに狙ってみましたが、中央馬はやはり強かったですね。
せっかくなので南関の4頭についても。
インサイドザパークは普通に出れるようになったスタートでベストウォーリアの後ろ10番手からのレース。
そのまま内目を回って4角7番手からスムーズに外に出して直線へ。
最後はベストウォーリアをハナ差差しきっての4着。
直線の勝負どころでは一気に離されてしまいましたが、常に前の馬を追いかけて差すレースで最後ベストウォーリアを差しきったのはやはりすばらしいですね。
まだまだ強くなりそうなので、今後も注目の1頭ですね。
ソルテは6枠6番から好スタート好ダッシュで外目3番手からのレース。
そのままジェネラルグラントの外から並んで直線へ。
直線に入ると外から一気にかわされての6着。
抜群のスタートで前目の位置取り、ユメノアトサキとジェネラルグラントの動きにギリギリ影響されない外目からの真島騎手の完璧な騎乗だったと思います。
良馬場の2000mとこの馬には少しきびしかったですが、力は出し切ったと思います。
個人的には馬場が渋ってればかなりおもしろかったと思うので残念ですね。
ジェネラルグラントは好ダッシュで最内からいくも、ユメノアトサキの進路によってチグハグな前半もなんとか2角では外番手の位置取りからのレース。
3角では先頭に押し出され、ソルテと並んで直線も伸びずに8着。
石崎駿騎手曰く『スタート後に内の馬に何度も進路を塞がれて切り返したり抑えたりしてスムーズなレースができませんでした。』とのこと。
おそらく1枠2番ユメノアトサキの坂本騎手がスタートからすぐに外に出して逃げたので最内をつくも1角でまた中に入ってきたためだと思います。
石崎駿騎手も距離的にはマイルあたりがいいみたいですが、個人的にはマイルよりも1800mを中心に使った方が強くなる気がします。
アウトジェネラルは8枠15番からスタートでよれてインサイドザパークの外12番手からのレース。
向正面で大外から前との差をつめようとするもさらに外からケイアイレオーネにまくられ、下がってくるキタサンオーゴンの外から直線も11着。
先行馬だけにこのメンバーで8枠15番と、スタートで前にいけなかったが痛かった感じでしょうか。
京浜盃、東京ダービー、JDDとスタートがいまいちなのがやはり気になりますね。
4頭とも2戦続けて2000m戦ということできびしかったと思いますが、よくがんばったと思います。
どの馬も東京ダービーと同じような時計で、このへんが今のベストだとは思います。
今年のクラシックを盛り上げてくれた4頭の更なる成長を期待して夏はゆっくり休んでほしいと思います。