2014年2月26日(良) 第5回 フジノウェーブ記念(SV)
今日は大井開催3日目。
メインレースは1400m戦の第5回 フジノウェーブ記念(SV)が行われました。
2013年10月23日、去勢手術中に麻酔からさめて起き上がるときに転倒し、左脛骨開放骨折のため亡くなったフジノウェーブ号の功績をたたえ、『東京スプリング盃競走(SV)』のレース名を改称し『フジノウェーブ記念競走(SV)』として実施することになりました。
2013年の第4回 東京スプリング盃では11歳で59キロを背負い、1:26.8上がり38.1の好タイムで見事同一重賞4連覇は記憶に新しいところですが、重賞9勝ということで、
2007年 第17回 東京シティ盃(G3)
2007年 第13回 マイルグランプリ(SU)
2007年 第7回 JBCスプリント(JpnT)
2008年 第42回 東京盃(JpnII)
2009年 第19回 東京シティ盃(SV)
2010年 第1回 東京スプリング盃(SV)
2011年 第2回 東京スプリング盃(SV)
2012年 第3回 東京スプリング盃(SV)
2013年 第4回 東京スプリング盃(SV)
とすばらしい成績です。
フジノウェーブ号の献花台、記帳台を設けた中、レース名の改称を希望するお客様の声が多数寄せられたため、改称することになったみたいですね。
フジノウェーブは本当に多くのファンに愛されていたんだと実感しました。
人気は前々走ゴールドカップを制し、前走根岸Sではゴールスキーと0.3差の6着、坂井騎手のジョーメテオ。
レースは森騎手のガンマーバーストが好スタート好ダッシュもその外から真島騎手のピエールタイガーがハナへ。
その外番手に石崎駿騎手のジェネラルグラント。
3番手内にガンマーバースト、外に有年騎手のヤサカファイン。
その後ろ最内に和田騎手のソルテ、大外から川島騎手のサイオンで向正面へ。
前は比較的かたまった状態でペースも流れて3角へ。
逃げるピエールタイガーの外にならんでジェネラルグラント。
その後ろに並んでガンマーバーストとヤサカファイン。
その後ろ内からソルテ、山崎騎手のハードデイズナイト、サイオン。
直線に入るとジェネラルグラントが先頭に。
その後ろ内からソルテ、外からサイオン。
ジェネラルグラントとソルテが後続を一気に離し、その差はジリジリと縮まるも最後は3/4馬身差でジェネラルグラントが見事1着!
2着にソルテ。3着にサイオン。
ジェネラルグラントは7枠13番からのスタート。
少し遅れたスタートも好ダッシュでピエールタイガーの外番手の位置取り。
そのまま番手を追走し3角から並んで直線先頭に。
直線に入ると2着以下を一気に引き離して1:25.1上がり36.7の好タイムで見事2連勝で南関重賞2勝目です!
斤量も初の58キロでしたが、良馬場でものすごい速い時計でした。
去年のクラシック組でも一番素質がある感じでしたが、いよいよ本格化してきましたね〜。
切れ味もあってスタミナもあるので、今後はどの距離中心でいくのかすごく気になりますね。
ソルテは2枠3番からのスタート。
いつものように好スタート好ダッシュで内4,5番手の位置取り。
3,4角でも最内を回り直線へ。
全馬最速の上がり36.0も3/4馬身届かずの2着。
無駄のないコース取りで1:25.2上がり36.0としまいもかなりいい脚をつかっていますが、今回は勝った馬が強かった感じでしょうか。
真島騎手も言っていたベストはマイルということで前走前々走マイルで2連勝など、レースを使うたびに強くなってますね〜。
ソルテも初の58キロで1:25.2はお見事でした。
去年は馬場が渋った方がいい印象でしたが良馬場で上がり36.0もすばらしいです。
個人的にはジェネラルグラント同様スタミナもあると思うので、今の段階での1800m戦などの走りも見てみたいですね。
サイオンは大外8枠16番からのスタート。
内の速い馬を見ながら大外5,6番手の位置取り。
内にヤサカファインを見ながら5番手で3角へ。
4角でガンマーバーストの外から直線も、前の2頭とは離されての3着。
南関に移籍してから1200m〜2100m戦の重賞で強い馬と走ってきて7着以下なしとどんな距離でも安定した走りはすばらしいですね。
長い距離でもいい走りなので短くなるとやはりいいですね〜。
今回は前の2頭が強かった感じでしょうか。
時計も1:26.0上がり37.1と好タイムです。
距離の融通がきくだけに、前走の距離を利用したレース選択が重要そうな気がします。
馬券的にはガンマーバースト軸の3連複も撃沈です・・・。
内3番手から直線も徐々に離されて、最後もジョーメテオに差されての5着。
きれるタイプではなく久しぶりの1400m戦の速い流れなので、好スタート好ダッシュの後ひかえたのが少し厳しかった感じでしょうか。
前の2頭が予想以上に強かったですが、最後もこの馬なりに伸びているのでちょっと1400mは合わなかった感じでしたね。
早め先頭で押し切るレースが理想的なのは森騎手もわかっているので、次走も注目ですね。
後ろから行くには厳しい感じの馬場でしたが、間隙をついてさばいてくる的場騎手はさすがだな〜と思いました。
スタート悪い馬や脚質、枠順などで後ろから行かざるをえない騎手達の騎乗はやはり特徴が出るので見ているだけですごく楽しいです。
的場騎手の乗り方は、仕掛けを重視するのかコース取りを重視するのかなどでその日の馬場状態の参考にもなるのでいいですね。
現在57歳、圧倒的な引き出しの多さの的場騎手、まさにレジェンドです!
フジノウェーブ記念、南関馬同士のレベルの高いおもしろいレースでした。
フジノウェーブもきっと喜んでいると思います。