2014年9月9日(良) 第43回 戸塚記念(SU)
今日は川崎開催3日目。
メインレースは3歳馬による2100m戦の第43回 戸塚記念(SU)が行われました。
人気は前走東京プリンセス賞2着、石崎駿騎手のノットオーソリティ。
レースは内の方からおして張田騎手のエスケイアリュールがハナへ。
すぐ外ぴったり見澤騎手のトキノセレブ。
その後ろ外に御神本騎手のノーキディング、外からノットオーソリティが上がっていって1周目3角へ。
前は激しい3頭の先行争いもスタンド前に入るとハナはエスケイアリュール、外番手にトキノセレブ。
少し離れてノットオーソリティ。
ペースも落ち着き後続も差を縮め4番手最内に繁田騎手のスコペルタ。
5番手外にノーキディング。
その後ろに岡部騎手のキットピークで1角へ。
全馬かたまった状態で向正面へ。
向正面に入るとトキノセレブが前に出て先頭に。
その後ろに少しポジションを上げてスコペルタ、その外にノットオーソリティ。
さらに外からノーキディング、キットピークも上がっていき3角へ。
先頭のトキノセレブの外からノーキディング、キットピークが並んで直線へ。
直線に入ると3頭の激しい叩きあいに。
さらに内からスコペルタ、外からは酒井騎手のロイヤルトリニティ。
最後は3頭並ぶ接戦もキットピークがアタマ差抜け出して見事1着!
2着にノーキディング。3着にスコペルタ。
キットピークは4枠4番からのスタート。
おして前にいくも、周りの脚色などを見ながら3角ではひかえて5番手の位置取り。
そのままおさえながらスタンド前に入るとノーキディングを見ながら6番手を追走。
向正面では外から上がっていったノーキディングとつれて上がっていき、並んで先頭で直線へ。
岡部騎手もかなり激しく追い最後は見事差しきっての勝利です!
岡部騎手は南関重賞初制覇です!
前走ではスタートから思いっきり出していき、1角ではひかえるも折り合わず、直線では一旦外を狙うもつまり、進路変更により馬のスピードも気持ちも折れた感じでしたが、今回はスタンド前でもうまく折り合えたと思います。
重要な1周目3角手前で他馬の出方を見ながら早めにおさえれたのもよかったと思います。
1600m以上は長い印象があるなか、かなり大外を回ってと厳しいコース取りでしたが、最後は岡部騎手の気迫が馬に伝わった感じでしょうか。
初の左回りでしたが、スクーリングもよかったんじゃないかと思います。
ノーキディングは3枠3番からのスタート。
好スタートで先行争い2頭を見る形の3番手の位置取り。
外からノットオーソリティが上がっていくと、下げて離れた4番手の位置取り。
スタンド前で前との差が縮まるとノットオーソリティの後ろ5番手の位置取りへ。
向正面に入ると、徐々に外から上がっていき3角から4角では先頭に並んで直線へ。
最後は一度は抜け出すもアタマ差かわされてのくやしい2着。
春光盃での走りから、御神本騎手もあまり内に入れたくなかった感じのコース取りでしたが、勝った馬はさらに外を回っていたので、勝った相手のが強かった感じでしょうか。
力は出し切ったと思います。
スコペルタは5枠5番からのスタート。
おしていき、うまく内の4頭が前に行ったために最内にいれて6番手の位置取り。
スタンド前で前との差が縮まると逃げ馬の後ろ4番手の絶好の位置取りへ。
向正面に入り、前の2頭との差が一気に縮まるとトキノセレブの外に出して、早めの仕掛け。
4角では前の3頭に置いていかれるも、最内を回って直線へ。
直線では空いた内をついて差をつめるも3着まで。
2100m戦でしたが、うまくスタートから最内の位置取りが取れたと思います。
向正面では少し早めに動いたために4角では離されましたが、コース取りの差で盛り返した感じでしょうか。
現時点ではマイル以上は少し長い印象でしょうか。
馬券的にはノーキディング軸の3連複でなんとか的中できました。
前に行きそうな内の2頭ということで、逃げ馬の後ろがもっともとりやすいノーキディングを狙いましたが、御神本騎手も馬込みの中での行き脚の悪さを嫌ってか終始外々のコース取りでしたね。
ちょっと位置取り予想は外れましたが、川崎での御神本騎手の優先順位がよくわかるようないいデータは取れたと思います。
内枠で迷わずハナを狙う張田騎手と見澤騎手の先行争いも川崎2100mならではで、おもしろかったと思います。
9月7日午後0時30分に、船橋の川島正行師がご逝去されました。
船橋の騎手として通算786勝(重賞13勝)を挙げて、調教師に。
調教師では通算1276勝、重賞139勝(交流GT13勝)と大変すばらしい成績です。
NAR最優秀調教師賞を2002〜2008年は7年連続、通算9度受賞。
アジュディミツオーやフリオーソといった中央勢相手に活躍した名馬を育てたまさに名伯楽です。
内田博幸騎手や戸崎圭太騎手など、今では中央で活躍する名騎手達を育て上げたり、地方競馬や日本の競馬界への貢献、さらには地域の活性化など、その功績には心より深く感謝したいと思います。
まだ66歳という若さだけに残念でなりません。
以前写真と握手をお願いしたときも快く引き受けてくれたのを思い出します。
特に握手はものすごく手が痛いくらいの力強さだったのを、まだ体が覚えています。
地方馬で中央馬に勝つ、あのかっこよさはまさに私が南関を好きになるきっかけにもなりました。
来年始まる船橋競馬場のナイター開催も是非見てほしかったです。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。